視覚障害当事者からメッセージ

    視覚障害者が介助サービスを受けるために役所に申請したら、調査担当の方が聞き取り調査に来られます。

質問に答えて行きますが、質問の内容は視覚障害に特化した者だけではないので中には「急に不機嫌になることがありますか?」とか「気分にむらがありますか?」とかそんな質問もあります。

友達は「物を投げることがありますか?」と聞かれたとき「投げませんよ、あと拾うのが大変ですもん」と答えたと聞き、大笑いしました。

実際、乳酸菌飲料が複数まとめてビニールでパックしてある物を不用意にパックを破って開けた全盲の友達は、四方八方に転がっていったものを拾い集めるのに四つん這いになって床面を探し回らなければならなくなって、自分に腹が立ったと言っていました。

基本的に視覚障害者(とりわけベテラン)は、落ちた音を耳で

 追いかけるので概ね「あのあたりに行った」とか「百円玉だったな」とか自然に訓練ができています。

見えなくなりたての人に「リハビリや生活訓練を受けて見られては?」というと「今更訓練なんて!」と拒否されますが、訓練を受けた人は「行って良かった」と言われます。


共感する誰かがきっといます。

耳を澄ませて聞いてみてください。

                             

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